好評のMosca製品、アジア市場向け巾15ミリバンド誘導路付きEVOLUTION SoniXs MS-6。

12.02.2020

アジアのバンド掛け機のユーザーの多くは、輸送するパッケージをしっかり固定できるように、巾15ミリのバンド誘導路を必要としています。Moscaは、このニーズにお応えすべく、好評を博したEVOLUTION SoniXs MS-6シリーズに新たなモデルを加えています。巾15mmのバンド資材用に設計された本機は、空調・冷凍技術の世界的リーダーであるダイキン社をはじめ、多くのお客様にすでにご利用いただいています。

「弊社の製品方針の基本原則は、世界中様々な地域の要件に合わせた機械コンセプトと個別のソリューションを提供することです」と話すのは、MoscaのCEOを務めるAlfred Kugler (アルフレッド・クグラー)です。「EVOLUTION SoniXs MS-6は、多種多様なバンド掛け用途のために設計された汎用性の高いソリューションです。本モデルは家電製品などの重量の重いものやかさばるものにバンドを掛ける場合に最適です。現在、アジア市場のニーズに対応するため、標準の5～12ミリ誘導路ではなく、15ミリのバンド誘導路のオプションをご提供しています。」

アジア市場に最適

重量の重い家電製品や家具の輸送や搬送には、その高さをできるだけ低くすることが必要です。横に取り付けられたiシーリング・ユニットにより、EVOLUTION SoniXs MS-6は、搬送高さを210ミリまで下げて操作することができます。また、この横ポジションにより、シーリング・ユニットへの汚れやゴミの蓄積の防止効果もあります。家電製品に重要な要素は柔軟性です。安全な輸送を実現するために、同じバンド掛けシステムを使って、様々な製品を様々な形式で梱包することがよくあります。450×400ミリから1650×1800ミリまでの13種類のフレームサイズが用意されており、オプションのダブルバンドディスペンサーを使用することで、EVOLUTION SoniXs MS-6は、様々な用途に対応することができます。アジアのお客様には、巾15ミリまでのポリプロピレン(PP)またはポリエステル(PET)製のバンド素材の加工で、その供給仕様を満たしていただけるようになりました。

エアコン向けの安全なソリューション

新たなモデル、EVOLUTION SoniXs MS-6を最初に採用したメーカーのひとつである上海ダイキン（「大金空调(上海)」）の担当者は、2016年に開催されたCeMAT Asia展でMoscaの展示ブースを訪れました。それ以来、世界的な空調技術のリーダーと上海のMoscaチームとの間で継続的に連絡を取り合っています。ダイキンは2018年、梱包業務の近代化を目的としたプロジェクトを立ち上げ、Moscaに屋内用冷却装置の組立ラインの終端で使用するバンド掛け機の供給をご依頼いただきました。エアコンには様々なサイズがあるため、家電メーカーには、重量物の安全性の確保のために、個々のバンド掛けフレームのサイズと、巾15ミリのバンド用の梱包機が必要となります。巾広のバンドは、例えば荷物を手で運ぶのが楽になるなど、取り扱い時の利点があります。Moscaは、ダイキンの要件を満たせるよう、すでに実績のあるEVOLUTION SoniXs MS-6に巾15ミリのバンド誘導路を備えて刷新しました。

新たに巾15ミリのバンド誘導路を備えた梱包機が2019年初頭にダイキンの生産ラインに導入されました。1650×800ミリのフレームを備えたこの機械は、2台のファナックロボットを含むダイキン最新鋭の全自動システムに統合されています。ロボットの1台は、段ボールに梱包された製品の位置を決め、梱包機がバンドを掛け、その後、2台目のロボットがラベルを貼付します。バンド交換に要する時間を最小に短縮するためのダブルバンドディスペンサーが備わったEVOLUTION SoniXs MS-6は、高速化された自動生産にも簡単に対応します。ダイキンは、Mosca製装置のシンプルな操作性と保守に手間のかからない面に感動しました。何度にもわたる現場訪問により、Moscaのサービスチームは、ダイキンの要件を満たすことができるよう、装置を最適化しました。その結果、ダイキンには非常にご満足いただき、現在ではMoscaと協力して、新たなバンド掛け装置と、家電メーカーのニーズに合わせたコンパクトな高性能モデルを追加する計画を進めています。

Mosca Asia – 出張サービス

Moscaは、世界中のお客様へのサービスの提供にハブシステムを採用しています。南欧地域にはMosca Direct Spainが、北欧にはMosca Direct UKが、そして東欧にはMosca Direct Polandがサポートを提供し、北中南米にはEAM-Moscaが、日本を含むアジア太平洋地域にはシンガポールのMosca Asiaがサービスを提供しています。これにより、現地法人が個別にソリューションを開発し、各地域の市場のニーズに独自に対応することができるようになります。また、Moscaには、総合的な市場および機械の専門知識でお客様にサポートを提供する、専任の常駐スタッフを用意しています。1997年、MoscaはMosca Asiaグループの営業およびサービス業務をすべてとりまとめるチームをシンガポールに設置しました。 Adrian Ritzhaupt（アドライン・リッツハウプト）、Mosca Asia専務取締役：「弊社では、アジアのお客様が何を必要としているかを正確に把握しています。だからこそ、弊社では、プロジェクトの立ち上げ前からエンジニアリングサービスをご提供しているのです。弊社のシンガポールのハブは、バンド資材の迅速な配送にも対応する、Moscaシステムの完全な常駐サポートを提供しています。また、弊社のマレーシアの生産拠点では、必要な消耗品を様々な地域に迅速に供給しています」。また弊社では顧客重視というコンセプトのもとでサービスを展開しており、アジア太平洋地域のユーザーに、Moscaのバンド掛けソリューションを長年にわたってお使いいただけることを保証いたします。

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