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モスカ・ジャパン株式会社

繊細な製品の運搬時の保護:帯封技術を搭載したUCB型梱包機

25.05.2021

あらゆる製品を最も安全に運搬したいという需要に応えるために、MOSCAは帯封システムを完全自動型段ボール梱包機UCBに統合しました。この機種は、最も繊細な製品であっても、優しく高信頼度で固定できるようになりました。

「弊社の梱包機UCBは、長年段ボール業界にて信頼を集めてきました。この機種は、既設機にも、このほど帯封システムを搭載できるようになりました。消費者が一切のダメージがないことを期待している光沢印刷物などの繊細な製品向けに特別設計されたシステムです」と、MOSCAのCEOを務めるTimo Mosca(ティモ・モスカ)は説明します。この統合帯封システムは、ヴァルトブルンに本拠を置くバンド掛けの専門会社である弊社が、長年提携してきたATS Tannerとの協力で開発したものです。「このような共同プロジェクトによって、弊社の技術を継続的に進化させ、お客様の工程をより効果的に支えられるような革新的なアプローチを確立して標準機種の開発を行えます。」

バンド掛け工程と同様に、UCBは製品の束を帯封資材で自動的に固定します。定められた位置に段ボールの束を置くだけの簡単操作で、残りの作業は機械が行います。本機種は束を最大6面から揃えます。そのため、4/6隅貼り箱などの複雑な段ボール箱であっても、一切問題なく帯封できます。束が揃うと、次にUCBが帯封資材を優しく掛けて、パッケージをしっかり束ねます。製品の損傷を防ぐ上では、帯封資材の巾が重要なファクターの1つになります。UCBは20mmの巾広型の帯封フィルムを使用するので、製品をより優しく束ねて運搬時の安全性を最大化できます。バンド掛けで用いられる工程と同様に、MOSCAでは帯封フィルムの接着にも超音波技術を使用しています。熱融着とは異なり、エネルギーが必要になるのは特定の時点のみであり、事前に昇温する必要もありません。

UCBは自己学習型ティーチイン機能を備えているので、より繊細な帯封が可能になります。本機種は新たな製品を正確に計測し、その寸法を保存します。その後、同じタイプの製品に対して、優しく正確な帯封が可能になります。

素早いモード切り替えと簡単操作

MOSCA のお客様で段ボールを専門に製造するMondi GmbHに、本機種の帯封技術を6ヶ月間お試しいただきました。対象は、15から20枚の折りたたみ式段ボール箱を束ねる作業です。Mondiで製造責任者を務めるJörg Erhardt(ヨルグ・エールハルト)は、試用の結果に満足です。「機械の操作は簡単で、弊社スタッフも問題なく扱えました。もちろん、慣れるのには多少の時間がかかりましたが、スムーズに移行できました。MOSCAとの素晴らしいチームワークのおかげです。不明点があった際には、常に誰かが素早く対応して支援してくれました。」

「バンド掛け技術と帯封技術を1台の機械に組み合わせることで、弊社のお客様は束ねる作業をより柔軟にそれぞれの製品に適した形で行うことができるようになります」と、Timo Moscaは説明します。わずかな手動の手順で帯封モードとバンド掛けモードを切り替えられます。本機種が自動的に停止すると、帯封ユニットを引き出して、バンド掛けユニットと交換できます。パラメーターを変更する必要はなく、本機種は選択された工程に合わせて自動的に調節されます。モード変更はわずか数分で完了し、例えば上流側のFFG(製函印刷機)で製品を切り替える間などに実施できるので、追加のダウンタイムは一切ありません。

シーリング・ユニットとディスペンサーにも楽にアクセスできるので、メンテナンスやクリーニングも簡単に行えます。「これは、特に埃が多く発生する段ボール業界において、大きなメリットになります」と、ヨルグ・エールハルトは付け加えます。

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