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モスカ・ジャパン株式会社

MoscaがMovitecを買収し、エンド・オブ・ライン製品ラインナップを拡大

26.04.2021

Movitec Wrapping Systemsの買収を通じて、MOSCA GmbHは2021年3月18日からエンド・オブ・ライン製品ラインナップを拡大します。これにより、ヴァルトブルンを本拠とするバンド掛けのスペシャリスト企業であるMOSCAは、とりわけ食品、農業、医薬品業界にかかわる専門性を高めることができます。同時に、Moscaは、Movitecのストレッチ包装機向けにグローバルな販売ネットワークへのアクセスを提供します。なお、Movitecは、現在の経営体制のまま、グローバルなMoscaグループ内の独立ブランドとして運営されます。2004年創業のMovitecは、現在の従業員数は約50名で、スペインのアルコレッジ市を拠点にしています。

バンド掛け機のスペシャリスト企業であるMoscaとストレッチ包装機の専門業者であるMovitecは、同じポイントに注力しています。それは、梱包ラインの最終段階で商品を輸送向けに迅速かつ確実に固定する全自動ソリューションです。MoscaによるMovitecの買収は、2021年3月18日にスペインのカタルーニャ州リェイダ県のアルコレッジ市にあるMovitec本社で契約が締結されて正式に成立しました。この契約の締結は、新型コロナウイルス感染症にかかわる規制に準拠して行われました。MoscaのCEOであるTimo Mosca(ティモ・モスカ)は、次のように述べています。「弊社の子会社であるMOSCA Direct Spainは、数年前からMovitecとプロジェクトベースで協力して成功を収めており、その過程で最高の品質基準や包括的なサービスパッケージから業務の手法や体制に至るまで、多くの共通点があることが明らかになりました」。とはいえ、この2社は直接競合しているわけではありません。バンド掛けが製品梱包物の安定性を最適化するのに対し、ストレッチ包装機は埃や湿気、汚れなどの外的影響から製品を保護することに重点を置いています。Moscaのコマーシャル&サービス部門のグループディレクターであるAdrian Ritzhaupt(アドリアン・リッツハウプト)は、次のように説明しています。「もちろん、両社は現在、一部で同じ市場にサービスを提供していますが、このような重複が各社の販売量に占める割合はわずかです。今回の合併は、両社にとって新たな市場を開拓する大きな可能性を秘めており、お客様により包括的なソリューションを提供できるようになります」。

また、Movitecの共同創業者であるVictor Teixiné(ビクトール・テイシネ)も、今回の合併を支持しています。「Moscaグループの一員となることで、弊社は世界的な専門企業のしっかり根付いた実証済みの販売およびサプライチェーン体制の恩恵を受けることができます。また、エンド・オブ・ライン技術における両者の長所を結集し、革新的なソリューションの開発を加速させるために協力できることに大いに期待しています」。テイシネは、引き続きマネージング・ディレクターとしてMovitecを統括し、ストレッチ包装機を製造する同社の50名ほどの従業員には何の変化もありません。また、プロセスや顧客との関係にも変更はありません。

完全型システム - 持続可能性とコスト効率

買収の結果、MovitecはMoscaグループ内の独立ブランドになります。現在、Movitecのストレッチ包装機は、完全に自動化された用途で使用されており、そのリング回転式ストレッチ包装技術により、最大で毎時160パレットという非常に高いスループットを実現しています。また、Movitecのソリューションは、食品、農業、医薬品の分野で最もよく利用されています。一方、Moscaバンド掛けソリューションは、主に段ボール、製紙、物流業界で利用されています。

多くの業界では、お客様が2つのシステムを購入することに抵抗があるなどの理由から、バンド掛け技術とストレッチ包装技術を組み合わせた完全型のシステムはほとんど使用されていません。しかし、MoscaとMovitecは近年、共同で製紙業界向けのエンド・オブ・ライン・システムの企画・導入に成功しています。両プロセスの組み合わせは、パレット上で製品が確実に結束されており、かつ環境の影響から効果的に保護されている必要がある場合に特に有効です。例えば、食品やその他の繊細な商品をパレットに積み上げて輸送する場合などです。バンド掛けは、必要な安定性を提供し、その結果、製品の保護に必要なプラスチック・ストレッチフィルムの量を大幅に削減します。将来的には、このような用途のコスト効率を高め、お客様により魅力的なものにするために、Pay-per-use(使用した分だけ支払う)という運用モデルを採用することも考えられます。このコンセプトでは、お客様は組み合わせたシステムを実際に使用した分だけ支払うことになり、機械の購入費用を節約できます。

ティモ・モスカ:「デジタル化の可能性に加えて、持続可能性にも引き続き重点的に取り組んでいきます」。Moscaは、バンド資材の製造において、何年も前から環境に優しい素材を使用しています。例えば、PETバンドの製造にはリサイクル素材のみを使用しています。「自社の開発で得た知識をMovitecに提供したいと考えています。また、Movitecの専門家と協力して、今後数年間で、ストレッチ包装機の環境持続可能性を最適化するための可能な技術的方法を模索していきます」。

Mosca's road to the future!
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